歯科治療

歯を簡単に抜いてはいけない理由

全国の小学校で一斉に歯科健診が行われ、「早期発見・早期治療」の名のもとに、徹底的な虫歯探しが行われ、どんなに小さな虫歯も削って詰めるという治療が現在も行われています。

 

最近では、必要以上に削るのはやめましょう、という動きになっていますが、虫歯を徹底的に削り取ることに変わりはありません。では、虫歯を削り詰めるというのは、本当に治療と言えるのでしょうか。

 

もしそれを治療と呼ぶのであれば、早期発見して適切な治療をすることによって、それだけ早く治るという事になります。そういう意味で、早期発見・早期治療と呼ぶのであれば、歯医者に限らずどこの診療科でも共通する医療の原則であることに間違いないと言えるでしょう。

 

しかし、歯周病によって侵された部分を徹底的に除去するためには、健全な歯まで削ってしまい、人工物で補修する従来の治療は、決して治療ではなく、修理としか言えません。

 

そのような治療方法では、決して歯は「治る」ことはありませんし、治るということは、病気になる前の健康は歯の状態に戻るということを言います。そのような力が、人間には元々備わっているにも関わらず、虫歯だからといって健康な部分を削ってしまう。

 

虫歯菌が歯の根っこまで達したからといって、歯を抜くという行為は、言い方を変えれば「切り捨て」に過ぎません。そのような治療によって、失われた歯が戻ることは決してないのです。

 

例えば、水虫で皮膚科へ行ったとします。水虫も、虫歯と同様、病原菌が皮膚の中に入り込むことによって様々な症状を引き起こしますしかし、皮膚科の医師は決して、「皮膚を削り取りましょう」とは言いません。

 

「水虫菌が爪の中まで入り込んでいるので、指を切断しましょう」とは絶対に言わないでしょう。足を骨折した場合も同様です。足を切断しましょう、とは決してならないと思います。歯を削ったり、抜いたりするという行為は、これと同様のことなのです。

 

歯は元々、皮膚や神経を生成する細胞から生まれるものであり、体の生きた器官の1つです。そこには神経が入っているので、噛んだ時の感触は、神経を通じて、脳へ送られます。

 

歯というのは人間の体の一部であり、重要な機能を持っています。それを簡単に削ったり、抜いたりしてはいけないのは当然の事だと言えるでしょう。

 

しかし、歯医者では、虫歯の早期発見・早期治療の名のもとに、子供達の大事な乳歯をどんどんと削り、深い虫歯に関しては抜いてしまいます。

 

歯を体の一部としてではなく、まるで機械のように捉えて、修理しているのが現状だと言えます。それは決して治療ではない、ということをしっかりと頭に入れておきましょう。